2019/05/12 新入生歓迎礼拝

宣教: 心、健やかに育まれて
聖書: マルコによる福音書8章14-21節

「弟子たちはパンを持って来るのを忘れ、舟の中には一つのパンしか持ち合わせていなかった。そのとき、イエスは、『ファリサイ派の人々のパン種とヘロデのパン種によく気をつけなさい』と戒められた。弟子たちは、これは自分たちがパンを持っていないからなのだ、と論じ合っていた。」マルコによる福音書8章14-16節

 古代イスラエルの時代に一般家庭でパンを作るために使用された天然酵母は生のパン生地として保存していました。発酵過程では善玉菌が増殖することで炭酸ガスが発生します。自然界におけるこのような発酵とは不純物、即ち「悪いもの」が増殖してゆくこととユダヤ人は理解していました。発酵食品も温度調整を間違えますと腐敗してしまいます。イエス様が宣教された時代、多くの人々が天からのしるしを求めました。メシヤ(救い主)が到来する際に破壊的、奇蹟的なことが起ると多くの人が思い、それに呼応するように偽メシヤが大言壮語しました。その時代の世相や価値観に弟子たちの心が絡め取られている様子に対してイエスは警鐘を鳴らしたのです。今日、資本主義の下、日本の経済は物質的に恵まれ豊かになりましたが、人々の心と魂の部分は置き去り状態です。人の心と魂を養って下さる神の霊は今も働き、私たちを慰め、確かな愛と希望に基づく兆しを日々の生活の中に増し加えて下さいます。今日から始まる一週間、私たちと神が共にいて下さいますように。牧師 山本龍一郎